ホルンフェルスは、花崗岩のような深成岩のマグマの熱によってその周りの岩石が変成してできた変成岩のことである。
比較的浅い所で変成を受けているために片麻岩のように高い圧力は受けていない。



@泥質ホルンフェルス(源岩が泥岩)
泥岩は粘土鉱物を多く含み、粘土鉱物はアルミニウム・マグネシウムを多く含むため、接触変成作用を受けると紅柱石や菫青石という鉱物がホルンフェルスにできる。


菫青石ホルンフェルス 紅柱石ホルンフェルス 加茂駅周辺の木津川 泥質ホルンフェルス
菫青石などが主に雲母に変質したものも、紅柱石とともにみられる。
加茂駅周辺の木津川 泥質ホルンフェルス 加茂駅周辺の木津川 泥質ホルンフェルス
紅柱石は本来は淡い桃色の鉱物だが木津川は結晶の周囲から白雲母に変質しているものが多い。

A砂質ホルンフェルス(源岩が砂岩、淡灰色や淡褐色でざらざらしている)

加茂駅周辺の木津川 熱変成作用により石英と長石が再結晶し粒の形が変化したり大きくなる。また粘土鉱物(泥)は主に黒雲母に変化する。変成の弱いものは砂岩と区別がつきにくいが黒雲母の有無がポイントになる。 加茂駅周辺の木津川 砂岩ホルンフェルス電気石

Bケイ質ホルンフェルス(源岩がチャート、白やクリーム色で「けい岩」とも呼ぶ)

ケイ岩
緻密な石英が接触変成により再結晶する
チャートホルンフェルス チャートが変成作用を受けると石英の粒が大きく成長し砂糖を固めた角砂糖のようなザラッとした感じになる。含まれている微量の粘土鉱物が変成作用により細かい黒雲母に変質するため、全体的に紫かかった褐色になる事もある。



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